新設法人が法人口座開設に苦戦する理由
一般的に新設法人は銀行の口座開設に苦労します。
というのも新設法人は銀行から見るとリスクが高く、特にマネーロンダリングや詐欺に使われてしまう可能性があるからです。
そのため、銀行は申込者の身元確認や事業内容の確認を徹底しています。
特に信用金庫や信用組合は口座開設時にはその事業所への訪問が義務付けられていると職員の方から聞きました。
また、メガバンクはそれ以上に厳しいです。
既に開設済みの他行の口座がないと口座開設できないことも多く、1つ目の口座からメガバンクの口座開設を狙うと苦戦します。
元々メガバンクは中小規模の企業を相手にしていないと思われる側面もあります。
そのため、将来的な融資取引を視野に入れるのであれば、信用金庫・信用組合・地銀のうちから1~2行、ネット専業のネットバンクを1~2行取引するのが良いのではと考えます。
いずれにしても初めての法人銀行口座は、ハードルが低い口座を選択した方がよいです。
いくつかの銀行は新設法人やスタートアップにも割と優しいので、以下にてご紹介します。
新設法人にオススメの法人口座5選
1,ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行は、誰でも知っている有名な銀行で、全国にATMがあるのがメリットです。
その知名度の割に審査は甘いので、新設法人でも口座開設しやすいです。
ゆうちょダイレクトというネットバンキングの申込をしないと、ネットバンク機能がつかないので要注意です。
また、融資は通常行いません。
⇒https://www.jp-bank.japanpost.jp/kaisetu/kat_hojin.html
2,住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同で2007年に設立したインターネット専業銀行です。
そのバックボーンも安心ですし割と新しい機能にチャレンジしてくれる印象があります。
振込手数料も安いのでオススメです。
⇒https://www.netbk.co.jp
3,GMOあおぞらネット銀行
GMOあおぞらネット銀行は、GMOインターネットグループとあおぞら銀行の共同出資により2018年に設立されたインターネット銀行です。
ネット銀行の中ではかなり若いので、当初は審査が非常に甘かったことで有名です。
今でも相対的に緩い上に、振込手数料なども非常に安いです。
GMO社がついているので革新性も高いです。
銀行としての知名度が低いこと、顧客に見せる銀行口座名としてややライトな印象を与えてしまうことに目を瞑れるのであれば、オススメの銀行です。将来性も高いと思われます。
⇒https://gmo-aozora.com/
4,PayPay銀行
日本で最初のネットバンクである、ジャパンネット銀行(2000年設立)が最近名前を変えたものです。
ジャパンネット銀行であればビジネスにも使いやすかったのですが、PayPay銀行に改称したため、顧客に見せるのはややためらいが出る名前になってしまいました。
しかし利便性や振込手数料の水準はよく、審査も特に厳しくない印象です。
ソフトバンク・ヤフーグループ傘下のため、ヤフーショッピングやヤフー関係のビジネスをされる方にもオススメです。
⇒https://www.paypay-bank.co.jp/business/index.html
5,楽天銀行
こちらもPaypay銀行とほぼ同等の歴史、利便性、手数料と考えて頂ければよいと思います。
楽天というとネットショッピングのイメージがあるかもしれませんが、金融系も非常に強く、楽天銀行もとても安定しています。
審査も優しいですし、振込手数料も安いです。
⇒https://www.rakuten-bank.co.jp/business/
弊所では1~5の口座全ての法人口座を持ち、用途によって使い分けておりますが、いずれも使いやすくオススメできます。
特に1回の振込手数料がどこも大体145円前後というのが大変助かっています。
この記事が最初の法人口座開設に参考になりましたら幸いです。